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「おはよ~三鷹君!」
「……中島先輩、なんで家の前に居るんすか?」
入学式の次の日の朝、朝食を終えて玄関のドアを開けると目の前に中島先輩が立っていた。
これはストーカーってやつだな。
「三鷹君!早く学校行こ?」
「え、嫌なんですけど……」
「なんでよ!!!」
「だって誤解されそうだし……」
「誤解?どういうことー?」
これが天然の力……。
俺には手に負えないな。
「とにかく俺は一人で行くんで、中島先輩は先に行ってくださいよ」
「嫌だね!」
そう言うと、中島先輩はギュッと俺の腕にしがみついてきた。
ちょっとそれは…………胸当たってる。
てか、これどんなラブコメだよ……。
「中島先輩、離れてくださいよ。誰かに見られたら―――」
「あっ!!!三鷹君に春代ちゃん!?なんで腕を組んでるんですか!?もしかして二人はそう言う関係…………きゃっ!」
昨日の先輩来たー…………。
てかこの先輩、妄想癖があるような気がする。
「家に帰ったらあんなことやこんなことを…………そ、それは早すぎます!まだ高校生なんだから健全なお付き合いを……」
…………完璧に妄想癖だな。
中島先輩ですらちょっと引いてるし。
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