恋愛ホルモン

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2人の会話を聞いていた健斗は、夢で見た過去のトラウマを再び思いだし、暗い表情になる。 そしてふと正面に座っている正輝を見ると、箸を置き、メモ帳にペンを走らせていた。 健斗は、教授の言う事を真面目に聞き、いつでもメモを取る正輝を尊敬する。 正輝はメモを取り終わると、箸を持ちながら口を開いた。 「午後の講義が終わったら教授室に行くぞ」 2人は再び食事を取り始めた。 食事を取り終わると、2人は午後の講義へと向かう。 そして座って話を聞くという時間をやり過ごし、2人は教授室へと向かった。 コンコンと軽くノックをし、最近は慣れてきたのか、正輝は返事を待たずにドアを開ける。 「失礼します」 相変わらず先を行く正輝に遅れて、健斗も続いて中へと入った。 「失礼します」 「お。良く来たね」 2人が中に入ると、白衣姿の亜美が出迎えてくれる。 亜美の笑顔に癒しを感じながらも、健斗と正輝は椅子に座ってパソコンに向かっている千尋に視線を向けた。 「くそ!こんな恋愛、あってたまるか!」 千尋はパソコンで見ていた恋愛映画に対し、悪態をついていた。 健斗は千尋に聞こえないように、声を落として亜美に尋ねる。 「これはどういう状況なんですか?」 「えっとね。少し前に流行った女子高生の青春略奪愛映画がレンタル開始されてね。それを借りて来て見てたんだよ」
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