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「おい!ロブ野郎が逃げ出したぞ!」 尻尾のみならず、ハサミも失ったロブルッチは、お正月の甘エビの残骸のような姿で、貨物艇に向かって逃げ出していた。 「チッ!あのUFO逃げるつもりだ!」 饅頭山の上空で静止していた貨物艇が動き出したのを見て、ロンが全力でロブルッチを追い掛け出した。 移動に関しては今はロンまかせだけど、金色のオーラの影響で、スピードはロブルッチよりも遥かに速かった。 「俺の爪で、アイツをいたぶりたかったが、時間が無い。突っ込むぞ!翔大は俺の上でアイツに剣を向けろ!」 そう言うとロンは甘エビの残骸となったロブルッチに突進した。 「行くぞ翔大!」 ロンの言葉に合わせて、僕は光の剣をロブルッチに向かって突き出した。 光の剣が巨大化して、僕とロンを取り巻く光のオーラと一体化した。 僕達は、更なる巨大な剣の一部となっていた。 「おおーーーーーぉぉ!!」 ………って、 予想はしていたけど、マジですか!?
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