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僕達の通う中学校は学区内に五つの小学校があるのだが、全校生徒が百人程度の小さな中学校だ。
いくつかの集落。
山間の温泉地とそれに伴う小さな町。
過疎化は然程進んではいないが、もともとの人口数が少ない地域で、中学校はなんとか存続している感じなのだが、もし逆に中学校が無くなれば地域の過疎化は一気に進行してしまうだろう。
つまり中学校は地域のライフラインでもあるのだ。
しかし生徒の絶対数は少ない。
本来は華やかであろう筈の部活動に至っては、ブラスバンド部。男女共に卓球部とバドミントン部。
そして、ブラスバンド部でトランペットを吹いている僕をヘッドハンティングしたがっている、部員八名のサッカー部があるだけだった。
運動神経にはそれなりの自信があるし、福島でサッカーをやってた僕は学校で一番サッカーが上手い。
でも、僕はサッカー部には興味が無かったし、僕が入ってもメンバーが足りないのだから、同情して入部する気も無かった。
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