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母「紫苑、十六歳のお誕生日おめでとう!」
この日、私は十六歳になった。
父「おめでとう。」
紫苑「ありがとう、母さん、父さん。」
父「紫苑、誕生日プレゼントだ。開けてみなさい。」
私は父から長方形に伸びた小さな箱を受け取った。
父に言われた通り箱を開けると…
紫苑「鍵?」
見たことのない鍵が入っていた。
母「これは貴方がずっと入りたがっていたご先祖様の書斎の鍵です。」
私はそれを聞いて胸が高鳴った。
なぜなら新撰組にまつわる話がそこに沢山あるのだと亡くなった祖父から聞いていたから。
紫苑「ありがとう…。」
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