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「で、なんて返事したの?」
「え、あ、うん……」
「何よ、その煮え切らない返事は。まさか篠原さんに、そんな反応見せたんじゃないでしょうね?」
礼子さんは綺麗に整えられた柳眉を、微かにしかめた。
「え、え~と、まあ、『ビックリした』的なことを言ったような……。ムニャムニャムニャ」
ううっ、鋭いなぁ。
バッチリ読まれている……。
私は引きつり笑いを浮かべて、すっかりぬるくなってしまった食後のアイス・コーヒーを、ごくごくと飲み干した。
「ねえ、亜弓?」
ジロリん。
と、長いマツゲに縁取られた、くっきり二重のアーモンド型の瞳に睨め付けられて、思わずギクリとしてしまう。
ちょっと、
顔が怖いんですが礼子さん……。
美人から睨み付けられると、迫力がありすぎて怖い。
思わずびびって、及び腰になってしまう。
「は、はい?」
「亜弓は、篠原さんのこと、好きだって言ってたわよね?」
「う、うん。言ったけど……?」
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