第2話【疑問】好きと愛しているの間には。

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「で、なんて返事したの?」 「え、あ、うん……」 「何よ、その煮え切らない返事は。まさか篠原さんに、そんな反応見せたんじゃないでしょうね?」 礼子さんは綺麗に整えられた柳眉を、微かにしかめた。 「え、え~と、まあ、『ビックリした』的なことを言ったような……。ムニャムニャムニャ」 ううっ、鋭いなぁ。 バッチリ読まれている……。 私は引きつり笑いを浮かべて、すっかりぬるくなってしまった食後のアイス・コーヒーを、ごくごくと飲み干した。 「ねえ、亜弓?」 ジロリん。 と、長いマツゲに縁取られた、くっきり二重のアーモンド型の瞳に睨め付けられて、思わずギクリとしてしまう。 ちょっと、 顔が怖いんですが礼子さん……。 美人から睨み付けられると、迫力がありすぎて怖い。 思わずびびって、及び腰になってしまう。 「は、はい?」 「亜弓は、篠原さんのこと、好きだって言ってたわよね?」 「う、うん。言ったけど……?」
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