才色兼備の裏には、って話

出来言

「まァ、僕がとやかく言うことじゃないんだけどさ。あまり調子に乗って危ないことには突っ込むなよな柚子ちゃん」

「お兄ちゃん、それは暴力的事件とか、人拐いの件とか、地方自治の件とかを言っているのかな？」

お前ら何やってんだ。
危険極まりねェじゃないかよ。
もう遊びなんか越えてるじゃないか。

「ヤダな、怒らないでよ。冗談に決まってるじゃん。出来ないことくらい判断できるよ」

どうやら、顔に出てしまっていたらしい。
ここは、口うるさく言っておこう。

「なにも出来やしない、とは言わないけど、僕ら一般人は、何か出来る訳じゃないんだぜ柚子ちゃん。だから警察なんて職業が通るんだから」

「いやいや、お兄ちゃん。出来ることならあるんだよ。何故なら、遊びだからね」

人指し指を突き出して色々言っている。
別に否定はしない。
僕が語ったモノも間違いだったのかもしれないのだから、あからさまな否定だけはしない。

僕だって、端から見れば、人助けに見えることをやっているのだから。
例えば、冬杜の問題に首を突っ込んだ。

なかった、冬杜も警察にお世話になるつもりもなかったようだけど。

一貫して言えることは、僕は遊びで、こんなにデンジャラスで労力を消費するような事はできない。
同属意識、それから友達想い。なんてところからくる行動だ。
しかし、これは警察がどうこうできる問題でも