考え言

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もしも本当に、この仮説が正しくて。 僕や冬杜のように変な才能に取り付かれているのなら。 奇病のような、才能なんて言えないようなモノに侵されているのなら。 僕は全力を貸したい。 助けてやりたい。 上からの物言いなのだろうが、そんな思いに違いないし、この奇病染みた才能に関しては僕が上だ。 僕と同じように苦しんでいるのなら、助けたい。 そうと決まれば、早速行動だ。 明日にでも接触を試みる。 そして、僕は偉そうにここまで思考を晒してきたが専門家ではない。 解決には専門家が必要だ。 ソイツにも電話をしなくては。 信頼は出来ないが、信用はできる。 よし、気合いを入れよう。 冬杜の時同様に一筋縄じゃいかないだろうしな。 「電話は、今日の内にしちまおう。起きてっかな」 ディスプレイの 【林檎林 林檎】 ─リンゴバヤシ リンゴ─ と表示された所で通話を押した。
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