神様テスト

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 神と称するその壺は相変わらず超然とした態度であった。 「しかしながら、はいそうですか、というわけにはいかぬ。なぜ神ともあろうものが茶壺の姿をしておる」  男は少しばかり動揺していた。 いくら疑いをかけられようと相手の対応は変わることなく、いつまでも毅然としたその口振りに、もしや、という淡い心情が芽生えたからである。
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