神様テスト

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「では、証拠を見せよう」  そう言うと、ぽん、という軽々しい音とともに壺のそばで白い煙があがり、地面に散らばっていた木の葉が少し舞った。 「これでどうかね」  白煙が風にさらわれた後、そこに残っていたのは黄金色にかがやく数枚の大きな小判だった。 「君たち人間にこのようなことができるかね。いったい、喋る壺などがこの世にあるかね」  壺は得意げな様子で語る。
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