神様テスト

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「これは、いやまさか。本当に神様なのですか」  男はうろたえた。 目の前にふっと姿を表した得体の知れないこの壺が、およそ信じられない奇っ怪な出来事を引き起こし、その一連の非日常は、誰かにからかわれているという男の疑念を揺るがすには十分であった。 そして揺さぶられたその疑心は、混乱した頭の奥へ吸い込まれ、次第に消えていくのだった。
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