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【邪鬼】「ってかさ~さっきから匂ってたんだけど、君お酒持ってるよね?しかもか~な~り上等なお酒だよね♪」
【覇鬼】「ふむ、この匂い・・・微かにマンゴーの香りがする。」
【聖鬼】「かなりの濃度の神力も感じますね・・・」
【狂鬼】「で、なんて酒だ?」
四体の鬼(全長100m前後)がラース(8歳)に詰め寄って、興味津々に問いただす。
ラース「い、言うから少し離れてくんね?目のやり場が・・・・」
ちなみに、今ラースは隼人の肩に乗っている。
【鬼】「お前等、暑苦しいから引っ付くな。ラースも困ってるし、俺的にもうざい。」
隼人がそう言うと、四人とも素直に引き下がった。
【邪鬼】「隼人が冷た~い」
【鬼】「冷たくねえ。いつも通りだ」
【覇鬼】「で、結局この酒はなんという酒なんだ?」
ラース「この酒は《神酒甘露・万豪》だ。土産的な鍛えてもらう礼的な感じだ。修行終わった後に飲んでくれ。」
【狂鬼】「あ?飲んでくれ・・・だと?」
ラース「え?」
隼人も含めた五人が、一気に不満そうな顔になる。
【邪鬼】「何言ってんの?ラース君も一緒に飲むに決まってんじゃん!」
【狂鬼】「修行の後は、師弟が杯を交わすって決まってんだよ!」
【覇鬼】「酒渡すだけ渡して帰ろうってか?笑えねえな・・・それ。」
【聖鬼】「そんな悪いこと言う子はお仕置き(意味深)しかないわね。」
【鬼】「・・・・頑張れラース。修行開始前に死ぬなよ」
そう言って隼人はラースを地面に置き、距離を取る。
ラース「え、なんで隼人は俺から離れるんだ?え、なんで四人とも人間サイズになるんだ?ちょ!なんで四人とも脱ぐんだよ!ちょ、その恰好で近づくな!!いや、マジでやめて・・・・」
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