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そんな事を考えていたら見つめてしまっていたらしく、沖田は困ったように笑った。
「…あんまり見ないで下さい。
恥ずかしいので。」
「あ、すみません。」
あんまりじろじろ見るのは失礼だったと思い直す。
「次は俺か?
さっきも言ったが、俺は永倉新八だ。
これからはよろしくな。
ほら、平助、お前ももう一回やっとけ。」
「藤堂平助。…よろしく。」
なぜか藤堂は未だ複雑そうな顔をしていて、会った時よりも元気さも半減している。
「次、俺もさっきしたけど、一応。
原田佐之助。
よろしくしてこーな。」
「はいっ、原田さんに永倉さんに藤堂さん。
よろしくお願いします!」
この三人は明るくて、来たばかり私は元気を貰った気がする。
「最後は一か?
一、お前の番だぞ。」
原田が声をかけると、彼は口を開く。
「…斎藤一。」
一瞬、名前だと分からなかった
それ程に爽和は斎藤に釘付けになっていたのだ。
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