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「体。」
想像もしていなかった答えに思わず自分の体を抱いた。
「さ、さ、斎藤様は私を脱がせたんですか!?」
嘘でしょ!?と思いながらも直球に尋ねると、向こうからも慌てたような返事が返ってくる。
「ぬ、脱がしたりはしてない!
ただ、お前はここまで運んできたのは俺だ。
運んでいる間は体が密着していたし、抱き上げる時触った。
その時、女の体だと気づいた。
それだけだっ。」
「助けていただいたことについては、ありがとうございます。
でも何か、いやらしいですね…触って気づくって…
はぁ…結局、斎藤様も男だということですか。
もう、"斎藤様"と言うのは止めます。
何かいやらしい人には、一様で十分ですね!」
「なっ!
直接触った訳でもないのに、その言いがかりは止めてもらおう。
だいたい…お前に見て分かるような女の特徴はないだろう。」
「何ですか?胸がないっていいたいんですか?
甘いですね、一様。
さらしを巻いてるんですー
剣道するのに邪魔だから。
自慢じゃないですけど、余裕でありますから!」
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