151人が本棚に入れています
本棚に追加
/239ページ
思ってもいなかった申し出は、本当に意外で、意外すぎて。
「ありがとうございますっ!」
涙が出た。
何だかんだ言って、心の奥底では信頼されることを望んでいるんだと思う。
いつだって、そう。
だったのかもしれない。
今、信じてもらうことは、現代にいた時以上に難しいことだと分かっている。
そんな中、一様の言葉は真偽はどうであれ純粋に嬉しかった。
「泣かないと言ったのは、爽和だろう?」
だから泣くな、そう困ったように言った。
それから部屋に戻って、寝ようと思ったが、何だか一人は嫌で一様の部屋に行った。
その旨を伝えると、仕方ないと苦笑いして入れてくれた。
だからかもしれないけど、すぐに睡魔は襲ってきた。
私は頑張ります。
信じてもらえなくても、それは今までも同じだけど…
信じると言ってくれた一様のためにも。
だから見ててくれますか?
お母さん、お父さん。
最初のコメントを投稿しよう!