こえ

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対し爽和は、中性的な顔立ちではあるが、栗色をした少しクセの入ったロングヘアー、ぱっちりな二重が女の子らしく見せている。 仮に爽和がショートヘアーにすれば、可愛いい男の子、でも通る。 そういう顔の作りをしている。 「皆川は可愛い系ではないんですよ。少しボーイッシュなのがいいんです。 大丈夫、可愛い人しかモテないわけではないんですから。 今のままで十分です。」 「そ、そう?」 「はい。」 皆川がこんなにも容姿を気にするのは、彼女には好きな人がいるからである。 肯定の言葉を告げると安心したように笑った。 が、すぐに本のきりっとした顔付きに戻る。 「そして第三に!」 「まだ続くんですか…」 皆川の指は爽和の顔から、すすっと下に下りていってある所で止まる。 「ふふふふっ… 勉強は勿論の事。 知る人ぞ知る、爽和が完璧と言われる所以。 流石に男子は知らないけど、剣道部女子は知っている。あ、あとその他諸々の人達。」
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