カラオケ屋騒動!

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´   ゴホッ ゴホッ 「真弓先輩!   (背中を擦りながら) ごめんなさい、私が妙な事を言ったばっかしに」 「キミちゃん、あたしなら大丈夫じゃよ。 あのね、殴ったんじゃよ」 「殴った……酷い! 先輩を殴るなんて、そんな暴力男は、 この私が許せませーーーんっ!」 「違うがねキミちゃん、 あたしが、殴ったんだがね。拳骨(げんこつ)で」 「はあ? グーで…ですか? なんで?   ああっ先輩、 そんなにがぶ飲みして平気なんですか?」 「ばっかぁ、平気な訳がないがね。 さっきからトイレが近うて適わんちぃ。 ……ほな、行って来るけぇ」      ▼  真弓は、気遣って詰め寄る、 「寄るな、馬鹿! 帰るんじゃない、トイレじゃ。そこ退けじゃ」 男子諸君を後にしてボックスを出ると、駆け出した。      ▼ (あちゃーーっ、満員だがねっ!)   真弓は足踏みしながら待つこととなった。 (ち、ちょっと、みんな長かょ~~~っ)  足踏みが早くなり、限界が来つつあった。 (くくっ、みんなぁな、何ばしよるとねぇぇっ…… ぁああ……もぅぅ駄目じゃぁぁょょ……)      ▼  身を屈めながら、男子トイレを覗くと、 (しめた!  神はあたしを見捨てんかったがね!) 誰も居なくて空いていた。      ▼   【使用中………】      ▼   ジャーーーッ  やがて終わると、そっと戸を開け……た。 (おおっ誰も居らんがね。 またもや神の采配……ついてるがねぇぇ)  と、キョロキョロしながら急ぎ閉めて、   手洗いへと向かった。      ▼ ´
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