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日焼け、が痛かった。
「なんで泣くんだよ、馬鹿」
「うるさい」
日焼けが痛かった。あたしの頭の上には太陽があって、あたしの肌をなんの断りもなく焼き続けていた。痛い。痛い。
日焼けが痛かったから、泣いた。
「だいっきらいだ、お前なんて」
そう言って、涙をむちゃくちゃに拭ったら、相手は曖昧に笑った。
「しょうがないよ。もう帰らないと。ねぇ?言うこと聞いて」
「やだ」
「……困ったなぁ」
そうだ。あいつはあたしと同い年だった。なのにあんなに駄々捏ねて、悪いこと、したな。ごめん、な、さ、い。
「大丈夫だよ、また会いにくるから」
「絶対、約束?」
「約束」
もう五年経ったのに、まだあいつは帰って来ていない。
*
「ひーこーっ」
「はいはいはいはい今行くっ!」
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