第2章

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アタフタしながらボソボソと喋る高宮くんに、イライラが募る。 「なに?」 はっきりしない高宮くんにびしっと問いかけると、驚くような答えが返ってきた。 「……あ、あの……。ふ…フッてませんよ?」 「……はぁ!?」 驚きのあまり大きくなった私の声に、高宮くんはびくっとして一歩後ずさった。 本当に理解できないーーー。 「フッたでしょ? 私とは、つきあえないって、その口が、言ったよね?」 はっきりきっぱり問いただすと、高宮くんは両手と首を激しく振って否定した。 「ふ…フッてません! ただ、つきあえませんって言っただけです!」
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