第2章

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社食はたくさんの人で賑わっていた。 ここの献立は健康やカロリーを考えて作られている。 そのため、女子社員のみならず、生活習慣病に悩む年配者から、一人暮らしの若者にまで幅広く人気があった。 私は手早く食べられる軽めのCセットを。 高宮くんは、ガッツリ系のBセットを頼んだ。 空いている席を探して歩いていると、女子社員たちの視線が私を通り越して後ろに集中しているのがわかった。 そう、高宮くんは見ためだけしか知らない他部署の女子社員に人気があった。 そして高宮くんを認識したその視線は、前を歩いている私に突き刺さってきた。
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