第2章

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そして、そのままの流れで一緒に部署に戻った。 もちろんその間、たくさんの視線を集めたが、私も高宮くんもそんなことを気にするような性格ではなかった。 部署のドアを開けても、部署内にいた人たちの視線は私たちに集中する。 その視線も無視して、私は自分の席に戻った。 …と、言っても。 高宮くんも隣の席なんだけど。 なぜか集まる部署内の視線に、少しずつ不機嫌になってきた私は、ガタガタと音をたてながら昼からの仕事の準備を始める。 隣では高宮くんもパソコンを開いて、なにか打ち込みはじめていた。
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