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告白してもいないのにフラレた、なんて言いたくない。
それを説明しようと思えば、ながながと話しをしなくちゃいけなくなる。
興味本位の谷口さんを相手に、そんなことは労力の無駄遣いだ。
「……」
まただんまりを決めこんだ私に、谷口さんはねぇねぇと迫ってきた。
「……あの…」
その時、後ろから困ったような声が聞こえて、谷口さんが振り向いた。
そこには、席を外していた高宮くんが資料を手に立っていた。
「あ…っ」
谷口さんは慌てて立ち上がり、愛想笑いをしながら自席へと戻っていった。
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