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私の表情が微妙だったのだろうか。
「こう見えて、美味しいんですよ」
私を安心させるようにそう言って《定食 和》の暖簾をくぐり、扉を開けた。
中はこじんまりとした作りになっていて。
テーブル席が数席と、カウンターがあるだけだった。
「こんにちは~」
大きな声を上げて高宮くんが中へと声をかけると、厨房で作業していた男の人が顔を上げた。
「いらっしゃい!」
そう声をかけたのは、ちょうど私の親世代の男の人で。
高宮くんの顔を見て、にっこりと笑った。
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