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高宮くんに誘導されて、唯一空いていた奥の端の席に座る。
すると高宮くんが、机に置かれていたメニューを私に渡してくれた。
「お勧めは海鮮定食です。凄くネタが新鮮なんですよ」
目をキラキラさせながら話す高宮くんを見て、勧められるがままにそれを注文することにした。
お冷とおしぼりを持って注文を取りに来たのは、さっき厨房にいた男の人だった。
「この店のオーナーの和さんです」
高宮くんは丁寧に私に紹介してくれて。
「和さん。同じ会社で同期の桐島さんです」
私のことも同じように紹介したので、私は慌ててぺこりと頭を下げた。
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