第2章

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高宮くんに誘導されて、唯一空いていた奥の端の席に座る。 すると高宮くんが、机に置かれていたメニューを私に渡してくれた。 「お勧めは海鮮定食です。凄くネタが新鮮なんですよ」 目をキラキラさせながら話す高宮くんを見て、勧められるがままにそれを注文することにした。 お冷とおしぼりを持って注文を取りに来たのは、さっき厨房にいた男の人だった。 「この店のオーナーの和さんです」 高宮くんは丁寧に私に紹介してくれて。 「和さん。同じ会社で同期の桐島さんです」 私のことも同じように紹介したので、私は慌ててぺこりと頭を下げた。
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