第2章

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和さんは私を見て。 それから高宮くんを見るとニヤリと笑った。 「やるな。隼人」 和さんのからかいに、高宮くんはきょとんとして。 「なにが?」 あいかわらずとぼけた返事を返した。 そんな高宮くんに、和さんは苦笑いしながらも。 嬉しそうにニコニコ笑って注文をとると、厨房へと戻って行った。 私はそんな和さんを見送ると、高宮くんに視線を戻した。 「…誤解、されたんじゃない?」 そんな私の言葉に、高宮くんはやっぱりきょとんとして。 「誤解?」 オウム返しに聞き返してきた。
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