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案5…… バリアーを持つ飛鳥、もしくはサクラが囮になる。
飛鳥の方はバリアーの乱用により出力が不安定になってきたため廃案。元々飛鳥は完全な状態の小型バリアーを盗んできたのではなく、部屋でJOLJUが道具のメンテナンスをしている時拝借したもので品質保証品ではなかったのだ。さらに2トン近い衝撃力を持つ羆や虎の突撃に傷は受けなくても吹っ飛ばされるであろうし、強引にパワーではじけば怒りを買うだけだ、圧し掛かられれば飛鳥本人は死なないにしてもピンチだ。サクラの敏捷さであれば三方から同時に襲われても回避できるかもしれない。ただここに狂犬も加わってくると結局長時間囮にはなれずサクラは頭上に逃げるしかない。それでは飛鳥と宮村のピンチは変らない。保留案。
案6…… もうここは割り切り、サクラが特殊能力を使う。
生死のかかった現状で能力がバレない、とかなど言ってはいられない。サクラには人間、動物どちらにも聞く<睨み>や相手の脳に直接接触し破壊する「サクラ魔王拳(飛鳥命名)」や相手の心臓を鷲掴みにし潰す方法があるが、ここでも相手が狂人鬼ウイルスに毒されていることが問題になった。昨夜地下2Fにいた化物狂犬に<睨み>は利かなかった。「サクラ魔王拳」は脳を物理的に破壊するがその威力はサクラの握力程度でしかなく、もし一撃即死できなかった場合、反撃を食らえばサクラといえども避けられない。廃案。
案6改…… サクラのフルパワーを使う。
普段封印されているサクラの超特殊能力で、いかなる生物を即死させ支配する能力、別名「サクラちゃんゾンビ(本人命名)」を発動させる案…… しかしこれだと宮村も死ぬ。飛鳥のバリアーもどこまで防御できるかわからず、さすがの飛鳥にもこのサクラの力に対する免疫はない。本当の最後の手、保留。
案7…… 一か八か三人一斉に飛び出し運を天に任せる。
このあたりからもうネタ切れである。全員壊滅する可能性も高く、さらに宮村の死亡率は高い。廃案。
案8…… 死んだフリで乗り切る。廃案。もう完全にネタは切れたようだ。
案9…… 狂犬や猿、蝙蝠を殺し羆や虎たちの餌にして考える時間を稼ぐ。そして臨機応変の対応をする。
この案は採用された。ただし狂犬たちも動物的本能で羆や虎に警戒しあまり数がおらず遠巻きにいる。
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