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その男は僕を見ても「怖がらなかった」。
それどころか僕に近付いてくる。
そして僕に話をかけてきた。
『大丈夫。』と。
そこで僕は意識をなくした。
これが僕と「傘」の出会いだった。
僕たちの世界は「あるもの」により破滅に追い込まれた。
その「あるもの」に対峙するために造られたのが「僕ら」だった。
「僕ら」は、みんなを守った。
がんばってみんなで戦った。
なのに…
「僕ら」は、「化物」と罵られるようになった。
そして「僕ら」は排除される側になってしまった。
それは、それは、酷かった。
『「僕ら」はみんなを守るために作られたのに…なぜだ!!なぜ「僕ら」は殺されなければならないんだ!!』
僕は怒りに身を任せて暴れた。
何もかも破壊するように。
そして僕は「化物」になった。
醜く汚い「化物」に…。
『すべて何もかも壊れてしまえ!!』
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