第1章

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その男は僕を見ても「怖がらなかった」。 それどころか僕に近付いてくる。 そして僕に話をかけてきた。 『大丈夫。』と。 そこで僕は意識をなくした。 これが僕と「傘」の出会いだった。 僕たちの世界は「あるもの」により破滅に追い込まれた。 その「あるもの」に対峙するために造られたのが「僕ら」だった。 「僕ら」は、みんなを守った。 がんばってみんなで戦った。 なのに… 「僕ら」は、「化物」と罵られるようになった。 そして「僕ら」は排除される側になってしまった。 それは、それは、酷かった。 『「僕ら」はみんなを守るために作られたのに…なぜだ!!なぜ「僕ら」は殺されなければならないんだ!!』 僕は怒りに身を任せて暴れた。 何もかも破壊するように。 そして僕は「化物」になった。 醜く汚い「化物」に…。 『すべて何もかも壊れてしまえ!!』
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