序章

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 忍者。  こう書くとほとんどの人は、忍者服を着て特殊な術を操って、人外な動きを可能にした存在ーーと、こんな感じの連想を頭の中に思い描くかも知れない。  今回、この物語の中に出て来る忍者もご多分に漏れず、忍術やらなにやらを大いに駆使して、人並外れた行動を当然の様に行う。  よって、忍者と言うカテゴリーにギリギリアウトで分類されるんじゃないかな・・・と、予測している。  なお、ギリギリアウトじゃだめじゃね? と、聡明なツッコミを胸中で声高に激昂出来た方は、この物語をきっと楽しんでもらえると思うので、どうか高ぶるツッコミ魂を一旦、思考の鞘に納めて、ゆっくりと見て欲しい。  閑話休題。  先程も述べたが、今回のテーマは「忍者」だ。  よって忍者が出て来る。  忍者なのだからして、忍術も使うし、特殊な秘術とかもあるし、中二チックな設定とかも結構出て来る。  だが、ここだけは先に述べて置きたい。  今回の忍者には、よくある忍者を題材とした物語とは大きくかけ離れている物が一つだけ存在している。  それは、忍者の使う忍術。  一般的な忍術のそれは、己の鍛練などから会得した、独自の体術である事が多い。と言うか、基本はこれだ。  だか、今回の忍者には、これがない。
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