ある忍者の日常的な陰鬱

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「ま、待て修羅! 話せば解る!  ーーてか、今の会長は女してるけど、本当は男なんだからな?  普通に男なんだぞ!?  なして、お前は男相手にマジで嫉妬してんだよっっ!」 「そうだぞ、修羅さん!  私が愛してやまないのは、義輝ちゃんだけ!  男の義輝になんか興味はないっ!」 「ーーって、会長も余計な事を言わないでくれぇぇぇっっ!」  ひたすら慌てながらも、必死で弁明する義輝がいた所で、瞬が胸まで張って堂々とレズ宣言して見せーー間髪入れずに義輝が絶叫して見せる。  冷静に考えると、瞬の基本は男なのだからして・・・義輝ちゃんが好みだと言い張るのは、単なるロリ☆コンと言うだけの話で、決しておかしな行為ではない。  ・・・が、だ?  いかんせん、今の美女してた瞬が言えば、それは単なる百合色お姉さん発言以外の、何物でもない。  正直、只でさえ話がおかしな方向に向かっていると言うのに、これ以上、話をややこしくされては敵わない。 「と、ともかくだ!  俺は、素が女以外は女と認めない!  その上で言う!  俺は女が好きなんだ!」  義輝は、ドが付く真剣さで、未だ小刀を右手から離す事なく握っている修羅へと、そう叫んでみせた。  すると、修羅は少しばかり納得混じりの声音を口から吐き出して見せる。 「そうか。  つまり、義輝・・・お前は女好きなんだな?」 「いや、そうだけど、そうじゃなく!」  義輝は頭を抱えた。  
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