ある忍者の日常的な陰鬱

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 地味に会話の内容がおかしな方角に向かいそうだった。 「ともかく!  どうなの修羅さん?   やるの? やらないの?」 「そんなのやるに決まってる!」  オマケ扱いされ、地味にイライラした顔付きになる瞬の問いかけに、修羅は五秒待たずして即答して見せる。  かくして。 「よろしくだ、義輝」 「ああ、よろしくな。修羅」  忍具を取り締まる生徒会に新しいメンバーが加わった。 「よろしくね、修羅さん」 「ああ、よろしくだ。オマケの会長」 「だから私はオマケじゃないからっ!」  でも、地味に結束力がなかったりするのは余談である。  ☆★☆★☆ミ  翌日の朝。 「ふぁ・・・・ぁ~ぁ」  今日も今日とて、かったるそうな生欠伸を朝から披露する義輝がいた。 「今日も眠たそうだねぇ」  隣には真もいる。  余談だが、真は義輝が深夜遅くまで会長と一緒に忍具の取り締まりをしている事を知らない。  特に隠すつもりはなかったのだが・・・言えば自分も手伝うとか言って来そうで怖かったのだ。  正直、目前の暴虐者は、校内は元より、自宅にいる時ですら気を許せない相手であった為・・・これ以上の面倒を避ける為にも、敢えて話さない事に決めていた。 「まぁな・・・ふぁ~ぁ・・・」  義輝はまたもや生欠伸。 「もう、だらしないなぁ・・・そんなに夜更けまで何してたの?  エロ動画? それともエロDVD?」  どっちも大差がなかった。 「そんなんじゃねぇよ・・・」  義輝は目をミミズにして言う。  正直、本当にそうだったとしても、素直に言える選択肢がないだろうが、と内心でのみ毒突きをいれて。
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