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「結局、こうなるんだな・・・」
他方、アミューズメントパークの入り口付近にいた黒髪の美少女こと、修羅は義輝と真の激しいチェイスを傍目で見据えてから、特大のため息を吐いていた。
そんな、冒頭からクライマックスしてる二人を尻目にため息を吐き出す修羅は、道行く人の足を思わず止めてしまう程に可愛らしい服を、驚く程上手に着こなしていた。
きっと、元が良いからなのかも知れないが、腰まである長い黒髪に真夏の真っ白いワンピは余りにも絵になり過ぎた。
さりげなく被ってる帽子は、至極当然の様に麦わら帽子。
右手に持っている小さなトートバックも可愛らしさに拍車を掛けていた。
そして、スカートの丈は膝上20センチと、足が長い子にしか似合わないミニのワンピース。
ただ、余りに冒険した感もあったからか? ワンピの下には、しっかりスパッツを履いていた。
ここは、修羅なりの乙女心である。
大好きな人になら、ショーツを見せても問題はないけれど、赤の他人にまでは見られたくない。
てか、今回は下着もかなり気合いが入っているから、むしろチラッとでもいいから見てほしいくらい!
もっと言えば、それで少しでもときめいてくれたりなんかしたら、もうもう! この上なく幸せ!
・・・でも、もちろん、他人の目はあるから、防がないと行けない。
このワンピ姿も見せたいし、一言でも可愛いと言ってくれたら、それだけで涙が出て来そうなくらい嬉しい気持ちで一杯になれる! でも、やっぱり短い、短いんだよぉぉぉーー的な、複雑な乙女模様から、今の様な格好になった。
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