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こうして。
「流石、俺! ナイスなポーカーフェイスで、クールに切り抜けてやったぜ!」
ーーと、勘違いしてた義輝は、修羅と待ち合わせをしていたアミューズメントパークに向かう。
途中、色々あったけど、やっぱり神様ってヤツはいるんだよな。しっかり上手く抜け出せたし。
そんな事を胸中で考えつつ、どこかホッとした顔つきのまま、約束の時間に遅れる事なく、目的地に辿り着いたーーその時。
「神は死んだ!」
義輝はおもむろに叫んだ。
同時に十字を切ってアーメンしてた。
その先にいたのは・・・。
「思ったより早かったな? もしかして、義輝も少し楽しみにしてくれたのか?」
などと、はにかみガチに言う修羅とーー
「思ったより遅かったねw 私に殺されるのが、よっぽど嫌だったのね!」
なんざと、般若のお面でも被ってるんじゃないかと嘯きたくなる真の姿が。
そして、冒頭のソレに繋がるのである。
軽く書く予定が結構長くなってしまったのは、愛嬌である。
・・・。
閑話休題。
果たして、修羅とのデートが見事にバレた義輝は、脱兎の如く真から逃げ去り、黒豹も真っ青な勢いで真が追い掛ける事になって行くのだった。
☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
そして、現在に至る。
あれから、結局、真に捕まった義輝は、未だかつてない阿鼻叫喚の悲鳴を断末魔風味に上げながらも、なんとか修羅の前へとやって来た。
一方的にKOされたヘビー級ボクサーみたいなかわいそうな顔をしてはいたけど、どうにか修羅の前に立つ事は出来た。
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