第1章
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「でも、面白そうなのに」 「阿呆。お前の娯楽に付き合う暇はねえ」 土方が立ち去ろうとする。香苗は威圧感が遠ざかることに安堵の息をもらした。 「やあ、何の騒ぎだい?」 そこに着流し姿の男性があらわれた。場の空気が一気に緊張する。土方が振り返り、苦虫を噛み潰した顔で答えた。 「慶喜様……大したことじゃありませんよ」
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