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頭上から降ってきた聞き覚えのある渋い声に、思わず硬直。
おそるおそる視線を上げると案の定、
予想通りの渋い声の主、
本日着任されたばかりの新課長様の、ニコニコ営業スマイルがあった。
「か、課長も行かれるんですか?」
思わず、語尾が変な風に掠れてしまう。
「はい。ひと通り、仕事内容の把握をしておきたいので行きます」
ああ、なんてこったい。
これじゃ、治りきらない古傷に塩をすり込むようなものじゃないか。
私は、暗たんたる気持ちで、心の中で更に特大のため息を吐き出した。
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