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成績はいつもトップクラスで、ルックスも抜群。
いくら彼女と別れたからって、この人が本気で私をデートに誘うなんて、考えられない。
うん?
と、ちょっと悪戯っぽい瞳で覗き込まれて、更に顔が上気する。
たぶん、今の私の顔は、トマトと良い勝負のはず。
「で、でも……、どうして私なんですか?」
先輩に群がる女の子はいくらでもいるでしょうに。
それこそ、選り取り見取りに。
「気になるから。
高橋梓という女の子を、もっと知りたいと思うから、榊東悟という男をもっと知って貰いたいから、デートに誘っている。それじゃ理由にならないかな?」
ずるい。
いきなりそんな真面目な顔で言われたら、あしらう言葉が出てこないじゃない。
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