14 告白-1 #2

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もしかしたら美加ちゃんも、『そういう恋愛』をしたことがあるのかもしれない。 なんて思っていたら、美加ちゃんは突然私の両腕を『ガッチリ』握りしめて、ぐいっとバッチリメイクのつぶらな瞳を近付けて来た。 「梓センパイっ!」 「は、はいっ!」 「あたし、いつだってセンパイの味方ですからっ! ファイトですよ、ファイトっ!」 「う、うん」 本当、このコは、なんて良いコなんだろう。 他人のことをまるで自分のことのように親身になって応援して。 私はいつもこの明るさと優しさに元気を貰っている気がする。 「ありがとう、美加ちゃん」 正直言って、美加ちゃんの言葉は、とても嬉しかった。 確かに、どう取り繕っても、私は心のどこかで思ってしまっている。 『それでも、あの人が欲しい』って。 それが、許されない願いだと知っていても、そう渇望している自分を自覚している。 だけど、私にも『絶対譲れない一線』というものがあった。
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