15 告白-2

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受付を済ませ、着換えの入った荷物を預かってもらい、いざパーティ会場のホールに足を踏み入れたその瞬間、 私は、目の前に広がる光景に驚いて、思わずその場で足を止めた。 広い。広すぎる。 なにこれ?  故郷の結婚式場のホールが3つは余裕で入ってしまうあまりのだだっ広さに、ただただ呆然と会場内を見渡す。 そのだだっ広い空間には、大きな丸テーブルが適度に配置されて、豪勢な料理や飲み物が、所狭しと置かれていた。 どうやら、立食、バイキング形式のパーティらしい。 ああ、履きなれた黒パンプスでよかった……。 会場も広ければ、参加者の人数も半端じゃない。 人ごみが苦手な私は、その光景だけで眩暈がしそうだ。 うわぁ、課長とはぐれないようにしないと。 ここで迷子になったら、それこそ会社の大恥だ。 行く先々の清栄建設の現場で、きっと語り草になってしまうに違いない。 こ、心してかからねばっ! なんて変な決意を固めながら、先を行く課長の背を追いかけようと足を踏み出したとき、背後からトントンと肩をたたかれた。
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