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まさか。
まさかとは思うけど、
この話の流れはもしや。
我知らず、ごくりと喉が大きく上下する。
「じゃあ、何の遠慮もいりませんね。では、改めて言わせてもらいます」
「は、はい?」
何を――?
と声に出す暇もなく、
飯島さんはメガトン級の大きな爆弾発言を投下した。
「俺、初めて会った時から高橋さんに惚れてました。もう一目惚れです。良かったら、付き合ってもらえませんか? ってか、付き合って下さい!」
ピー! っと、
頭のどこかでエラー音が聞こえた気がする。
今、何を言った、このお人。
私を、ずっとなんですって?
所謂一般で言う所の『愛の告白』というモノをされたのだと、エラー中の脳細胞は上手く認識してくれない。
だって、こんなこと、生まれて初めて。
東悟との時は、いつの間にか付き合うようになっていて、こういうストレートな告白は無かった。だから、どう反応していいのか全然分からない。
「あ、あの私……」
飯島さんは、いい人だ。
とってもいい人だと思うけど。
ああ、どうしよう。どうしたらいいんだろう。
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