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よ、読めないっ。
英語ならなんとかなるけど、これ、少なくとも英語じゃないよね?
フランス語?
イタリア語?
わ、分からない……。
解読不能なメニューから目をそらして顔を上げれば、何を注文するのか期待いっぱいで待っている、飯島さんのつぶらな瞳に視線が捕まった。
もう、笑うしかない。
大分乾いた笑いだけど、笑わないよりは大分マシなはず。
「か、課長、お任せしますっ」
ずいっと、左隣に座る課長に責任転嫁してメニューを捧げ渡す。
無言でメニューを受け取った課長は、パラパラとページをめくり、テーブルに回ってきたウェイターさんに、何やら注文をしていた。
ああ、やっぱり、
私にはファミリーレストランの、ドリンクバーが性にあってる。
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