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怖かったけど、なんだろうこの感覚。
「あれは、けっこう癖になるんですよ」
ビッグ・サイズのコーラのカップを口に運び、ゴクゴクと美味しそうに飲みながら、飯島さんは笑う。
そうか、『怖いけど、又乗りたい』。
そう感じるこの感覚を『癖になる』と言うのか。
「そうですねー」
「じゃ、食べ終わったら、もう1回チャレンジしてみますか?」
少し意地悪そうにニヤリと口の端を上げる飯島さんに、ブルブルと頭を振る。
「食べた後に乗ったら悲惨なことになりそうだから、遠慮しておきます」
「それは、残念。高橋さんと2人で、またあの目くるめく感動を味わいたかったのに」
「あ、あははは……」
確かにある意味、『目くるめく感動』には違いない。
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