17 逢瀬-1

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怖かったけど、なんだろうこの感覚。 「あれは、けっこう癖になるんですよ」 ビッグ・サイズのコーラのカップを口に運び、ゴクゴクと美味しそうに飲みながら、飯島さんは笑う。 そうか、『怖いけど、又乗りたい』。 そう感じるこの感覚を『癖になる』と言うのか。 「そうですねー」 「じゃ、食べ終わったら、もう1回チャレンジしてみますか?」 少し意地悪そうにニヤリと口の端を上げる飯島さんに、ブルブルと頭を振る。 「食べた後に乗ったら悲惨なことになりそうだから、遠慮しておきます」 「それは、残念。高橋さんと2人で、またあの目くるめく感動を味わいたかったのに」 「あ、あははは……」 確かにある意味、『目くるめく感動』には違いない。
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