17 逢瀬-1

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飯島さんと、遊園地。 意外と言えば意外だけど、似合っていると言えば似合っているかもしれないこの組み合わせ。 始めこそぎこちなくてギクシャクしていた私も、飯島さんの飾らない底抜けの明るさに引っ張られて、いつの間にか、このひと時を楽しんでいた。 明るくて、行動的で、楽しくて。 こういう人を、ネアカって言うのだろう。 今まで、私の周りにはいなかったタイプの男性だ。 少し強引だけど、嫌味がないから、その強引な行動も思わず笑って許せてしまうようなところがある。 この人は、きっと男女の別なく友人が多いのじゃないだろうか。 学生時代に比べれば、社会に出て揉まれた分、いくらか対人関係に進歩の跡が見られる程度の私からすれば、美加ちゃんとはまた違う意味で、羨ましい存在ではある。 「でも、よかった」 「はい?」 脳内で飯島さん分析に勤しんでいた私は、今までとは違う穏やかなトーンの声に引き寄せられて、彼の顔に視線を走らせた。 相変わらず、まっすぐ向けられる視線は、声と同じように穏やかで優しい。 「笑ってくれて、よかったと思って」 「え?」 その言葉の意味が分からず、小首をかしげていると、飯島さんは鼻の頭をポリポリと書きながら、私の疑問に答えてくれた。
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