【スト‐カ‐男1】

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 そんな事が何回か続いていた。  その当時〈スト‐カ‐〉と言う言葉が余り知られていなく、条例もなかった。その為、気にし過ぎだ、自意識過剰だと恥ずかしくも思っていた。  あれから1ヶ月。変わらず誰かの視線を感じていた。  そんなある日、ポストに手紙が入っていた。私宛だ。  でも差出人の名前も住所も無く、切手さえ貼っていなかった。  何だろう??  不思議に思いつつ友達だろうと家に持ち帰った。  青い封筒には5枚の便箋が入っていた。内容は告白文だった。  でも相手の事は書いておらずただ私への気持ちを永遠に綴っていた。
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