第一章【王国】

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質素で、何冊あるか分からないほどたくさんある本と、数本の木刀と一本の真剣と数えきれないくらいのナイフしか置いてない部屋。 それが俺の部屋だ。 明日から俺がこの城に、国にくることは多分なくなるから。 全て抹消しとかなきゃ。 元の俺の、窓もなにもない部屋にしなければ兄上が危ない。 「んー..燃やすか」 使用人がゴミを燃やす時に使う大きな焼却炉があるから、そこに持っていこう。 ・・・ 全ての本は燃やした。 木刀も燃やした。 後はこの真剣..とナイフ。 「どうすっかなー」 ....持ってくか。 うん、そうしよう。 道中何があるか分からないし。自分の身は自分で守らなきゃな。 明日にそなえ、俺は早めに眠りについた。
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