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「…なにか…変ですか?」
見とれていた分、俺の反応が遅れたので祐子の表情が一瞬曇る。
俺は慌てて返事をした。
「…いや、いつもと雰囲気が随分違うから…」
それでも祐子の表情は晴れない。
俺はアップにした祐子の髪に触れながらゆっくりと言った。
「…よく…似合ってる」
すると、祐子が頬を染める。
彼女の頬には俺の言葉に反応する温度センサーでもあるみたいだ。
それが可愛くて仕方がない。
もっとも…
祐子のカラダには
それ以上に敏感なセンサーが
あるのだけれど。
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