第1章

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「おー!君、バレーとか興味ない?」 実「えっ…あ…いやっ。」 こーゆーのは嫌いじゃないんだけど、やっぱり2年半ってゆーのは長くて。 人と関わるのが難しくなってる。 …どーしたものか。 そのくらい、あたしの性格ならなんとかなるって思ってたけど、 やっぱり無理なものは無理。 実「甘くみすぎちゃったのかも…」 せっかく声をかけてくれた人に恥ずかしさのあまり逃げてしまい、1人ぽつんとなるあたし。 まあ、初めから1人だけど、さ。 しばらくあたしはこの騒ぎが収まるまで近くのベンチで座っておくことにした。 あたしが来たのは、たぶん中庭。 ベンチの周りには、たくさんの花があって、メルヘンな感じ。 実「わっ!あれかわいい…」 あたしがその中でも目にとめたのは、赤と白の混ざったお花。 珍しい柄だったから、ついつい身を乗り出して見てしまった。
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