第1章

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高学年になると誰が嫌いだとか、誰が好きだとか、めんどくさかった。 友達やクラスメイトのことで泣いている子がいた。 なんだか小学生らしくて羨ましかった。 私は絶対に自分の好きなものを中心に生きていた。 自分に何か言われるよりも、 好きなものに言われる方がくやしくて、泣きそうになった。 もっと応援して、みんなにみとめられるようになるまでにしなきゃ そんな想いを抱いていた。 絶対にメンバーには迷惑かけたくない。 コンサートも、私利私欲じゃなくて、己を犠牲にしても、 メンバーや他のファンの方が満足して帰れるようにしてあげたい。 グッズを買うのも一種のその感情と同じだった。 このお金が彼の服や、体になる、彼に関節ながらも触れるということに喜びを強く感じた。 これも変人と言われる所以だろう。
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