FEC療法 4クール 2週目

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ゆっくりお風呂に浸かって一息。顔にのぼせの症状が出にくくなったっぽくて、ついつい長湯。いざあがろうとすると立ちくらみが酷くてなかなか風呂場から出られずにいました。 抗がん剤を4回終えて、少しずつ体の細かな機能が破壊されていってる実感があります。生命に支障を来たすレベルではないけれど、快適な生活には微妙に支障が出る感じ。こうなってみて初めて、自分の体がどれだけ精緻な構造を持っていたのか分かりました。 食べ過ぎ飲み過ぎを自然と抑制し、取り過ぎた水分や食物を速やかに排泄し、なおかつ体の隅々に不足なく行き渡るように調節されていた凄さ。特に何もしなくても体内水分量と消化器内の内容物って一定量に保たれていたんだなぁと気付きました。 今は食べ過ぎ飲み過ぎも自然には抑制出来ない。摂り過ぎても滞留して排泄されない。体中のセンサーが壊れてあちこち目詰まりしてる感じ。なのに表面はどこもかしこもカサカサ。サラサラじゃなくてパサパサ。 薬が抜けて時間が経ったら元に戻るのかな? でも治療が終わるのも怖い。抗がん剤が抜けたらまた増えるんじゃないかって。どこかで眠っている種が芽吹くんじゃないかって。
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