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夢を、見てしまった。
頑張れば、報われる、と。
途中までは、確かに頑張って良かった、そう思えた。
けれど、ある時期から、厄介者扱いされ始めた気がする。
いや、気のせいではない。
大きな企画や、イベントから、全て外され、地味な内部処理が多くなった。
入念に準備されていたかのように、全ての手はずは整っていた。
そう、線路が敷かれるように、私の退路もまた、作られていた。
このまま、終わるわけにはいかない。
必死にあがいた。
けど、もがけばもがくほど、深みにはまる。
こんな状態で、良い仕事ができるはずもなく、培ってきた信用とか、信頼とか、何もかもが、無になりかけていた。
何のために、仕事をするんだろう?
もちろん、生きていくため。
だけど、それだけで続けられるわけでもない。
お金を稼ぐ以上の、何かがなければ、続かない。
男だったら、家族を養うためとか、理由はいくらでもあるんだろう。
夫も、子供もいない私は、なくすものがないと思われているのか。
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