第2章

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 予想していた通りの言葉でも、言われると恥ずかしいような照れくさいようなくすぐったい感覚で彼を見上げると、柔らかく微笑んで自分を見ていた。  ナタリーは赤い顔をこれ以上見られたくなくてキースの腰にしがみつき、彼の胸に顔を埋めた。 「…私もお前のこと好きだ」 「うん、知ってる」  この一言に、人がどれだけ勇気を振り絞ったと思っている!と反論したかったが、きっとそれは相手も同じだっただろうと思い直し、更に腕に力を込めた。 「一つ聞いても良いか?何で急にあんなことしたのだ?」 「笑うなよ?撮影とはいえ、目の前でカンナがキスシーンやってるの観て、羨ましいっていうか触発されたんだと思う」 「じゃあ何か?お前は私にキスも告白するつもりも全くなかったと言うことか?」  身体を離してキースに文句を言うと、何でそうなるとため息と共にキースがこぼす。 「あくまできっかけだったってこと。そろそろ俺自身も我慢の限界だったし。お前のこと考えて、告白だってもうちょっと良い雰囲気でやりたかったのに。誰かさんが子供扱いするなって怒るから、大人扱いしたんだけど?」  可愛いものが好きで、特にこのサイズの時はその傾向が強く出るナタリーを思って、キースなりにシチュエーションは考えていたようだ。
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