第1章

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「で、気になって、気になって私の話も聞こえない?」 「べっべつにそんなんじゃないし…私はそう思ってないし…好きとか…そんな…」 なっ何を勘違いしているのか分からないわ。 というキメゼリフでとうとう心菜が吹いた。 「分かったから。 つまり、華穂は片瀬君のことが好きなのね」 「だからっ違っ」 「無理もないよねー。 自分から好きになるの初めてだもんね」 ニヤニヤと良い笑顔でこっちを見ている。 こうなったらめんどくさい。
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